長いアクビと円形脱毛症の轍を残して去りゆくタクシー
路面電車が駱駝の格好でやってくる
乗りぎわに蒸し暑い着メロ
袖触れ合うも他生の縁もゆかりもない仕種
見知らぬ美人が降りてゆく
コウモリたたんで パラソルさして
見知らぬ街へ降りてゆく
僕の街は次の駅
弁当忘れても傘忘れるな
どっしゃぶりの雨の街
雨の街は僕の街
僕の街は次の駅
城 山 文 仁 (しろやまふみひと) の 詩 [メ ニ ュ ー] |
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街は雨 |
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