罵声

 

 

 

馬乗りになった悲しみが

軋み声をたてて殴りかかる

ふりかかる涙が俺を穿つ

必死になって目を閉じて堪えているのに

耳を塞いでいる両手の指の隙間から

粉になった花びらがこぼれ出てしまった


罵る声がしのび込む

・・盗人猛々しいとはお前のことだ