月光仮面舞踏会

 

 

 

ありがとう でも・・・

わたしが 綺麗に見えるのは きっと この お月様のせいだわ



隠すつもりはなかっただ 何度も言おうとしたのだが・・・

思い切って言おう 

ほうら 仮面の下の僕の顔 よく見てごらん

人の仮面をつけていたが これが本当の僕の姿さ

だが 愛する気持ちは 人間の男なんかに決して負けはしない



ありがとう 告白してくれて・・・ お気持ちだけで 嬉しい

でも
 知ってたの わたし あなたが 牛さんだってこと

だから わたし 辛くって・・・

わたしが どんなに 辛抱していたか あなたなんかに 解かりはしないわ



そうか それで きみは そんなに痩せたのか

だが やはり きみも・・・ 普通の女ってことか

僕の気持ちなんて 解かりっこいん

牛で居なければならない この気持ち

人間になれない この哀しみ・・・



わたしだって わたしにだって・・・

この仮面の下の哀しみが


のおあある とおあある やわあ

あれは犬ではない 狼の遠吠だよ。

「狼は病んでいるの? お母あさん。」

「いいえ子供 狼は飢えているのです。」

 

 

 

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