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6.夢と詩について[3]
                                



夢は見るものである。科学的分析においてはどうだか知らないが、普通、夢を聞くとか夢を嗅ぐとか夢を触るとかは言わない。夢を喰うのは貘ぐらいなものだろう。だから、夢は視覚が第一の感覚らしい。だが、暑かったり寒かったり、虫が首筋を這ったりとか、誰かが何かの歌を歌っていただとか、色々な場面を見るのが夢である。少なくとも夢をみている間は、現実と区別がつかないように大変うまくできている。夢はまるで紙芝居のように、一枚一枚の絵(普通の場合動画だが)の上で、ストーリーができているが、一枚捲られると、前の一枚とは脈絡を断絶されている場合が多い。やはり視覚に頼る部分が大きい。直観的なのだ。だから、夢を読むとは言わない。だが、詩は読まれるものである。読まれるものでありながら直観的でなければならない。いや詩の定義などするつもりはない。ただ、そうでなければ面白くないのだ。文字数や朗読時間はともかく、時間を感じさせずに一気に読ませ読者の網膜にはりつける迫力のある詩こそ読者は面白く感じるのだと思う。


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