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3.夢について[3]
                                



夢はたった一人の観客の為に演じられる一人芝居である。しかもその観客役さえ自分自身でやり終えてしまう。演技は瞬時に行われるアドリブであるが、いざ、観客が見ようとする時には、舞台の上には何もなく誰もいない。観客は既に終わってしまった劇の切れ端を掴み取って、必死でそいつにストーリーを回復しようとする。が、何時も曖昧で辻褄合わせは必ずしもうまくいかない。また、そいつは、書き留めてでもおかない限り直ぐに忘れ去られてしまうのだが、書き留めるという作業そのものは、既にアドリブとは懸離れたものとなってしまっている。夢はたった一度のフラッシュ群なのだ。


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