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99.もしかしたら
                                



肉体より一足先に灰になった

魂が

枯葉よりも乾いた音を軋ませることもできずに

口を歪めて嘲笑っている

巡ることを忘れた季節が

燃えることのできない命のシルエットを

奈落の底に落としてゆく

もしかしたら自分は

何度か生まれ変わっていたのかも知れない

燻ったまま消え去ろうとしている亡霊の残り火を追い求めながらも

自らは何度も何度も生まれ変わって

それでも

ただ

自分は

自分が

生き続けていると言っているだけなのかもしれない







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