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91.気がついたら
                                



気がついたら

肉の塊に閉じこめられていた

血の筋に雁字搦めにされて

股間には いつ暴発するか解らない ピストルを括りつけられて

そんなことにも 気がついたのだから

おいらの魂は 多分 どこかに 初めっから在ったような気はするのだが

唯心論? 唯物論? そんなことはどっちでもいい

記憶はリセットされちゃっているのか 元々無いのか

ともかく 人生は
 
今保存されている記憶と 生成されつつある何かに頼るしかない

一生は一生で一生でしかないのだから それ以上何を望むというのだ

何だとかかんだとか思っているうちに

いっぱい読経を聞いて いっぱい白骨を見て

それでも 何も解らなくって

そのうち 来るべき時が来て

肉塊から開放されて よろこびの境地に這入るのか

消滅した肉塊を嘆いた魂が 別の肉塊を求めて彷徨うのか

それとも ただ ただ 何事もなかったように 無いままになるのか

そんなことは解らない

ただ 解らないと思っている 自分だけが確かにココにいる

なんてことは

彼の古のお偉い哲学者の受け売りのようですがね







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