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47.新月を待つ
                                



しょぼくれて

よぼよぼの

痩せた月

掛替えのない思い出さえも

あかく錆付かせていながら

自らが月であることだけは忘れようもなく

夢の化身であることだけは疑いようもなく

太陽と同じ方向に

またあの夢を追うことを夢みている

今はただ

消滅と蘇生を同時に行う瞬間を待とう

力強い闇夜に希望を満たすあの新月を

暗く静かに厳かに

ただ独りで待とう

いつものように





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