[本詩] どれもこれも

2007/06/23 [Sat] 11:00:42

それが 初恋だったのだろうか

いや それじゃなくて あれだったような気が

まてよ あれは恋とまでは言えないものでは

いましているものは ホントの恋なのだろうか

どれもこれも恋のようで

どれもこれも詩のようで

 

[泳詩] みずたまり

2007/06/24 [Sun] 03:34:09

ないてないてなきぬれて

えくぼにたまったみずたまり

きんぎょをすくっておよがそか

もうすぐつゆもおわるから

おまつりもうすぐはじまれば

きんぎょをすくっておよがそよ

 

[呪詩] 再発行不能

2007/06/25 [Mon] 13:47:51

籠の鳥が羨ましい

檻の獣が羨ましい

囚人も自殺者も

全ての者が羨ましい

こんなに広い世界にいて

こんなにいっぱいの自由の中にいて

微塵だに動けないぶざまな姿

呪縛者は自分自身 そんなことは解ってる 

呪文が思い出せないのだ 

どうやら

パスワードの置き場所を忘れちまったらしい

 

[身詩] 新入社員  

2007/06/25 [Mon] 18:04:41

仕事おわったわね。

ああ、漸く・・。

ところで、あなたお家どこ?

おれ?くるしみってとこに住んでるんだけど、きみは?

あたし?かなしみってとこよ。

ふ〜ん。ふたりとも《み》がついたとこに住んでるんだ。

お互い、なま《み》の人間だものね。

ふ〜ん。それにしても何かジメジメしたとこに住んでるって感じだな。

梅雨だから仕方ないわよ。

そうだよね。雨降って地固まるだ。

お互い、入社してまる三ヶ月、これからも頑張りましょう。

そうだな。おれは紫陽花の変わり身で。きみは向日葵の笑顔でね。

 

[味詩] かくしあじさい

2007/06/26 [Tue] 16:21:45

あかいようであおいような
   
あまいようですっぱいような
   
かくしあじ さいなんでしょうけど
   
まずいなんてそぶりはつつしみましょう
   
みょう みょう みょう みょう〜 ♪
   
ほめましょう せめて この雨のやむまでは(^-^*)";
   
"☆⌒(*^-゚)ノ~♪see you again♪~ヾ(゚-^*)⌒☆i

 

[獄詩] 吸い込まないで

2007/06/26 [Tue] 23:24:29

ホントに吸い込んじゃうの。巣だけじゃなくておいらもいっしょに、掃除機で吸い込んじゃうの?今なら間に合うよ。よく考えてごらん・・地獄に堕ちるのは嫌でしょ。おいらはこう見えたって由緒正しき蜘蛛なんだぜ。君も知ってんだろう。芥川龍之介の蜘蛛の糸の話。あの蜘蛛の直系の子孫がこのおれさまってことよ。今、君がおいらを吸い込まなかったら、君は良い事をしたことになる。今日は5倍ポイントセール、それひとつでイイコト50ポイントだ。どうだい、良い話だろう。それから、ココで忘れてはいけないポイントがひとつある。それは、悪人カンダタは一度蜘蛛(おいらのご先祖様)を殺そうとして殺さなかったことが、お釈迦様に評価されたことだ。つまり、初めから殺そうともしなかったなら、助けること(=殺さないこと)も出来なかったということ・・・そのことを見逃してはならない。つまりポイント稼ぎはいくらでもできるということだ。先ず悪いことをしようとしなければならない。そして次に、しようとしたことを止めなければいけない。それを繰り返せばポイントはいくらでも稼げるってわけだ。どうだ、いい話だろう。おいらを助ける気になったかい?ぬぬぬ?????・・話が違うって??・・カンダタは天国に行かせてもらってなかったって?既に地獄に堕とされてて、後から、助けてもらえそうになっただけじゃないか・・だって??うん。そ。そのとおり。だから、君の場合にピッタリなんだ。んん???・・おれは天国へ行くだって・・・ははは・・笑わせるぜ。お釈迦様はそれは慈悲深いお方なんだ。君を天国へ送ったりは絶対になさらない。何故って??んん????ホントにそんなことが解らないの。だって君は高所恐怖症だろう。絶対に天国は無理だよ。さっどうする?

 

[曲詩] 爺さん上のアレや

2007/06/27 [Wed] 16:44:00

ええ曲でんなあ。

マスター、この曲なんでっか?

そうでっか。バッハなあ。

爺さん上のアレやって??

んん?アレちゃうって?アリヤ??コリヤ??

上のアレ?朝鮮の上等酒??

そんなもんココにありまんの?

焼肉店ちゃうでしょ?ココ??

 

[紅詩] 哀しく愛おしく

2007/06/27 [Wed] 22:07:25

初めて染めた少女の口紅

心を染める老女のたしなみ

口紅は哀しく

唇は愛おしく

 

[朝詩] なんとなく

2007/06/28 [Thu] 04:56:09

乳色の蒼い朝に

あどけない芙蓉

微笑み交わせば

小鳥の歌声

 

[掬詩] 人を欺く手品は厭きた真心こもった魔法が欲しい

2007/06/29 [Fri] 13:59:08

屈折した 時間の底から そっと掬って
 
毎日 毎日 かけてやったの
 
そしたら
 
造花に蕾がやってきた
 
昨日も一つ 今日も一つ
 
造花のはなびらが
 
開いてゆくの
 
明日も一つ あさっても一つ
 
はなびらが舞い散ってゆくの
 
  
15年飼っていた猫が口をきいたの
  
虹色のシャボン玉作ってくれた先生よりも
 
口の端に弾けた風船ガムくっつけたおじさんの方がスキだったって

 

[初詩] 初めに言葉ありき

2007/06/29 [Fri] 18:29:26

永遠は星にさらわれた
 
夢は貘にバクリとやられた

愛は神に独占された

おれに残されたのは

落胆だけ。。。

 ※ これがホントのオチだなんてバカ笑いするんじゃねえぞ!!
   その後、君が落ちこむのは解ってるんだから。

 

[点詩] てんで てんが たりん

2007/06/29 [Fri] 20:45:01

あかてん てん てん

ふたほしてんとう

あかてん てん てん

てんで てんが たりん

ななほしてんとう うらやましくて

やってしまった かんにんぐ

てんとうむしだましの とうあんは

まっかなうそで

あかてん てん 
 
あかてん てんてん なんてんのみを

たべれば なんてんあがるのか

ついしにのぞんで たべてはみたが

あかいみ てんで うまくはなくて

やっぱり こいしい あぶらむし

あだぶらかだぶら あぶらむし

てんじんさまに おまいりしよか

まいった まいった まいったなあ

ことしも きょねんも まいったなあ