[飛詩] ふわふわふわふわ

2007/05/23 [Wed] 06:37:50


あ痛たたたた 目にとびこんで

たんぽぽ笑顔が 目にとびこんで

会いたさ見たさの あの笑顔

眩しすぎてて 痛すぎて

心もまなこも 痛すぎて

瞑ってる間に わたぼこり

わたしの心の せつない部屋に

ぽこぽこぽこぽこ わたぼこり



開いたたたたたた 目があいた            
              
やっと開いた心の窓を

ぼんやり眺めて・・ あれって何よ??

ふわふわふわふわ たんぽぽわた毛

風にふかれて さようなら

思い出 ふわふわ ありがとう
            

               
待って待ってよ わたしも行くわ

ふわふわふわふわ わたぼこり

ほこりもむなしい わたぼこり

 

 

 

[謝詩] 照れ照れポーズ

2007/05/25 [Fri] 21:37:19

フロントガラスにたら〜りたらり

いじけた空にも薄明かり

チャンスだ今だそれ急げ

ワイパーひとふりアクセルふかし

あのこのもとへそれ急げ

慌てちゃいけない急がばまわれ

先ずはセリフを考えろ

ごめんなさいではだらしがない

許せよなではマコトがないが

謝まらないではすまされない

すました顔で抱きつけば

一発ビンタは避けられない

こまったこまったしかたがない

泣いてるあのこに照る照る坊主

頭をまるめて照れ照れポーズ

二度とあなたを泣かせません

 

[共詩] うおのめたかのめたかのぞみ

2007/05/27 [Sun] 04:36:23

きれいだった七色の虹

きみは五色でえがいてた

七音階のしゃれた曲

ぼくは5音で歌っちゃう

それでもお互いなっとく済みで

色盲わんこと音痴のにゃんた

いっしょに平和にしたたかに

幸せ狙ってうおのめたかのめたかのぞみ

今日も明日もあさっても

あなろぐ時間のエンドレス

 

[馬詩] 四位でも一位

2007/05/27 [Sun] 16:55:16

ひんひんひひぃ〜ん牝馬が勝った

ジョッキー四位でも牝馬は一位

飴はいらない鞭だけでいい

その名もウオッカ辛党美人

しとやか美人も火をつけりゃ

燃えて燃えて燃えあがり

走って走って走り抜け

ヴィクトリーさえ寄せ付けず

ぶっちぎりでのゴールイン

待った待ったぞ64年

ダービー王女に皇太子さまも

ぱちぱちぱちぱち拍手の嵐

たね馬王のタニノギムレット

きっと娘の活躍に

ひひ〜ぃんひひ〜ぃんひひひひひひぃ〜ん

(参照) http://shilink.ninpou.jp/wokka.htm

 

[過詩] いいすぎた

2007/05/29 [Tue] 01:20:05

いいすぎた

いいすぎた

いいすぎたけど

しかたがない

すぎたことは

しかたがない

いまさらなにも

はじまらない

はじまらないから

おわらない

おわらないけど

おわらいぐさで

はじまらないけど

はじのうわぬり

 

[凧詩] たこたこあがれ

2007/05/30 [Wed] 17:35:06

たこたこあがれ いつまでも 

おもいでに おひれをしのぐ あしつけて

たかくたかく どこまでも

幻影も真理も夢も飛び越えて

とおくとおく いつまでも

たこたこあがれ どこまでも

とんとん昔がみえるまで


※ とんとん昔===島根県・鳥取県の昔話の出だし・・「とんとん昔があったげな・・・」

 

[月詩] 新月を待つ

2007/06/01 [Fri] 01:30:44

しょぼくれて

よぼよぼの

痩せた月

掛替えのない思い出さえも

あかく錆付かせていながら

自らが月であることだけは忘れようもなく

夢の化身であることだけは疑いようもなく

太陽と同じ方向に

またあの夢を追うことを夢みている

今はただ

消滅と蘇生を同時に行う瞬間を待とう

力強い闇夜に希望を満たすあの新月を

暗く静かに厳かに

ただ独りで待とう

いつものように

 

[鳥詩] さかなはなかさ

2007/06/01 [Fri] 22:17:28

いまはむかし とんとんむかし

やまのおくの かやぶきの

じつは いちわの かごのとり

それは じつわさ かごのとび  

うみの ゆめに とりつかれ 

うみをゆめみて ゆめにみて

いつも きこえる なみのささやき

---さかなはなかさ---うみのなか---

うみの ゆめに とりつかれ 

なみの うえを とびつかれ

おちた おちた うみのうえ 

もぐって もぐって うみのなか

しずんで しずんで うみのそこ

そこはくらくて くるしくて

ういて ういて うつつに ういて

そのまま とんで とびさって

もどった もどった やまのさと

---さかなはなかさ---かごのなか---

いっぴきだけど のっぴきならない おみやげばなし

とりとめもない とりめのはなし

とっぴんぱらりのぷー

 

[星詩] 七夕

2007/06/02 [Sat] 23:18:56

あなたの心がブルーなら

わたしのグレーがちょうどいい

ひとりぼっちの二つの夢を

合わせた切り絵を短冊にして

星に願いを捧げましょう

静かに天に祈りましょう

 

[傘詩] 傘は大事です

2007/06/03 [Sun] 16:37:00

現実はすべて悪魔の被造物であり

神は悪魔の誠実なシモベでしかない

欺瞞の身に煌びやかな誠実の衣を纏っただけのシモベ

それが神の正体だ

そんな悪夢を見た朝

それが正夢かどうかを検証する暇もなく

そそくさと朝食を掻き込み電車にかけ込む

そんなあなたの日常にも

決して 傘を忘れないでくださいね

☆ ⌒(*^-゚)ノ~♪see you again♪~ヾ(゚-^*)⌒☆

 

[★詩] ★

2007/06/04 [Mon] 14:06:19

★が落ちてきた。どうした?ってきいてやったら、おれのようなゴミは天には相応しくないから嫌になったので、雲の上でワンクッションおいて、あまり痛くないように落ちてきたのだそうだ。雲の上の話は聞かせてもらっても俺のような庶民には何の参考にもならないが、何となく親しみのもてる★だ。しかし、ちょっと地球の大気を甘く見たようだな。嘗てはどんな☆だったのかは知らないが、今や真っ黒焦げで、こんなちっぽけな炭になっちゃって・・。取り敢ずは家の冷蔵庫にでも入ってゆっくり体と頭を冷やして貰おう。冷蔵庫用脱臭炭になってもらえば、こちらも助かるというものだ。空ってところも結構いろいろあるんだなあ。いろいろありすぎる所は一見何も無いようにも見える。どんなことでもどうでもよく思えるほど何でもあって、何も無くなっちゃったように見える所が空なんだろう。きっと。

 

[窓詩] 窓

2007/06/05 [Tue] 17:15:45

雷に おびえていた あさがをが

虹をつたって 

空に のぼってゆくのが 

見えるかもしれない

窓をあければ

ティンカーベルが ぼくのてをひいて

ネバーランドへ つれていって くれるかもしれない

でも

だめなんだ

だめなんだ

ぼくは ようやく

この窓を 

閉じることが

できたとこなんだから

 

[荊詩] 荊の薗

2007/06/11 [Mon] 02:09:05

おいらの彼女はちょう美人
            
目のかがやきは
しゃぼんだま
はじけたウィンク
えくぼとなって
華の口もと魅惑の香り
つんとすませばお姫さま
           
なぜだか彼女と別れたおいら
                    
ちぎれちぎれの蜜月の夢
ちまたの美人にゆらゆら揺れて
面影だけがふわふわ浮いて
ちぎれてゆられゆられて浮けど
もとに戻らぬ彼女の笑顔
思い出せない彼女の素顔
            
美人にあうたび面影さがし
一喜一憂二喜二憂
三四はなくて最五ため息
美人はいても彼女はいない
            
拾い集めた面影画廊
甘い香りに煩悶すれど
もとに戻らぬ彼女の笑顔
思い出せない彼女の素顔
荊の薗にゆ〜らりゆらら
夢の香りにゆ〜らりゆらら

 

[花詩] ながめせしまに

2007/06/13 [Wed] 20:41:07

あじさい さいさい あめふって

ふって ふられて しちへんげ

ゆめゆめ わすれることなかれ

いちじあめにも にじのしかけが

 

[幸詩] わたしの声をききなさい

2007/06/14 [Thu] 02:08:51

わたしは神様です

わたしの声は絶対です

あなたは幸せにはなれません

なぜなら あなたが幸せを求めているからです

それなら 求めることをやめれば幸せにしてもらえるか ですって?

あまい あまい それはあまい

なぜなら

やめようとすること自体が幸せを求めている証拠ではありませんか

そんな欲張りなあなたに幸せになる権利をみとめるわけにはいきません

幸せになろうとしている人は絶対にしあわせにはなれません

なら 幸せを求めない人は幸せになれるか ですって?

あまい あまい それもあまい

だいたい幸せを求めない人間なんて それは私の失敗作にすぎない

そんな者に対して断じて幸せなんかをプレゼントはできない

と 言うよりも

もともとわたしは幸せなんかというものは創造していない

だから無いものは無い

無い物ねだりをするようなやつに

そんないいもの 持って行かれてたまるかってんだ

幸せなんて人間が夢をみている時に無意識に出している鼻提灯にすぎん

考えてもみたまえ

もし そんないいものがあったら

とっくに神であるわたしが独り占めにしてはずではないのかい?

あほくさぁ〜 ばかばかしぃ〜 やっとられん!!

わしゃしらん 

おまえら ほんまにそんなもんが望みなら

勝手に自分で作ったらいいじゃん そのシアワセとやらを
                          
                          
ホンネを言えばなあ わしゃあ

めんどくさいから 創らんのじゃ 

何故って解ってんだろう

どうせおめえら----レディーメードじゃあ納得しねえだろうが

ふん!!

 

[疲詩] つかれてしまった

2007/06/15 [Fri] 03:42:57

つかれた つかれた

いたいとこ つかれた

つかれて つかれて

つかれてしまった

しまった しまった なにもかも

しまって しまって どこにあるやら

なにがどこやら なにがなにやら

ともかく つかれた つかれてしまった

 

[殻詩] ぬけがら

2007/06/15 [Fri] 21:09:30

あたしの

かじつも

あしたの

はなも

きって

しまって

なにもかも

かみ

ころしては

あなたに

ささげ

しのび

よろずの

かみ

ころし

やっと

みつけた

あなたの

しとね

たどり

ついたら

ゆめの

ぬけがら

うつつに

あなたは

うつつを

ぬかし

わたしは

ひとりね

ねどこで

ねごと

 

[焼詩] 朝焼け

2007/06/16 [Sat] 19:38:04

朝焼けが紅と水色の縞模様になっているのは、多分カラスがひっぱった溜息のせいでしょう。それは勿論、カラスの勝手でしょうが、今、ぼくはひとつ深呼吸をして、色を変えてやろうと思っているところです

 

[托詩] たくらん

2007/06/18 [Mon] 00:16:48

ママじゃなくって おばちゃんだった

せっせっせと 運んでくれたの

ぼくのお口に ごちそういっぱい

たくらんだわけじゃないけど

丸い固まりじゃまだから 背中にのっけて 落っことしたの

ひとつ ふたつ みっつ よつ ぼくは せっせと落っことしたの

広くなった お部屋でひとり ぼくは どんどん 大きくなって

おばちゃん とっても喜んで ぼくをとっても可愛がったの

おばちゃんに 親ばかまるで顔負け

ある日 ママがやってきて 

はるばる 北海道から飛んできて

ぼく見て ひとこと言ったんだ

おばちゃんに向かって 言ったんだ 

たくらんけ

なんのこっちゃ たくらんけ

おばちゃんも にっこり ひとこと言った

たくらんけ

みんな 仕合わせ たくらんけ

なんのこっちゃ たくらんけ

羽ばたけ 羽ばたけ 悪びれず

羽ばたけ 羽ばたけ たくらんけ

カッコー カッコー カッコよく

ヤンママ 負けない カッコーじゃ

グレーの ゾーンで 今日もまた

羽ばたく 羽ばたく たくらんけ

 

[破詩] なみだとあせとあまみずと

2007/06/18 [Mon] 15:07:32

からすが あけた ごみぶくろ

しろいは こぼして わらってる

ぽろり ぽろりと おちそうに

やぶれめ さけて はみだして

いまにも わっと くずれそう

ざーざーぶりに なったなら

からすも ぼくも わらえない

なにがたからで なにがごみ

どしゃぶりのなか ぬれながら

せんべつするのは こりごりだ

ごみは ほんとに ごみなのか

そんなら たからは どこにある

なみだと あせと あまみずと

ぶんべつ できない このつらさ

いくじゅうねんの つみとばつ

おまえ あほーと からす かー

 

[揺詩] ふうらん

2007/06/19 [Tue] 20:26:36

でんでんむしむし

むしむしむんむん

かためをつむって かたつむり

おさないつゆのひ おもいだす

まどのふうらん おもいだす

ゆらゆらゆらゆら ゆれていた

まどのふうらん おもいだす

 

[蚊詩] また明日

2007/06/21 [Thu] 23:26:43

蚊のなく声が聞こえてくる。お名残惜しい?んん・・この部屋から出て行かないでくれって?そりゃあ、おまえの気持ちはわかるよ。おれがここから出て行けば、この密閉された部屋で餓死しなければならないかもしれない。うん、なら、おれと一緒にこの部屋から出て行けばいい、さっ、おいで。ドアは開けておくから。なに、おまえの言うことなど、信用できないって?引き寄せておいてペッチンするつもりだろうだって?そりゃまあ、何度かおまえを殺ろうとはしたが、失敗した。これ見てみろ、左腕、ツベルクリン反応みたいに腫れあがっているだろうが・・おまえの仕業だ。おれはおまえが嫌いなんだ。顔も見たくない。だから、この部屋から出て行ってくれればそれでいいんだ。無益な殺生をするつもりはない。そうはいかない?おれのことが好きだってか?・・・片思いの気持ちがおまえに分かるかだって??・・もう一度で良いからやらしてくれだって???・・なんか、それって嫌らしくないかい?・・・言い方が悪かった、許してくれだってか??おまえの血の味を知ってから、忘れられなくなっただって?ニャン子やワン助の血など比較にならないほど美味い血だって?・・ううむ、そうかもな、でも人間はおれだけじゃないんだ。おれのようなおっさんの血なんかより、もっともっと美味い血は、いっぱいあるぞ。ぴちぴちギャルの血のほうが美味いとおもうがのう・・どうじゃ??なぬなぬ、ギャルは神経質でそのうえ結構動きが早いから「やめとけ」って親の遺言があったって。ぼーっとしたおっさんがちょうどいいってか??まあ、いい。また、明日、この部屋に入ってやるから、それまで寝てろ。冷房はきっておいてやろう。じゃあな。おやすみ〜ぃ。

 

[血詩] ジュンブライド

2007/06/21 [Thu] 23:28:56

パチンとうって ピチッとちった

蚊のかえり血は 6月10日 

あかくそまった 小さな文字を

おぼえているのか いないのか

カレンダーは ジュンブライド

ライスシャワーは 梅雨の声