虚脱

 

 

音もなく手を潜り抜ける

 

色褪せた時のヴィーズを

 

掬い上げては

 

また積みあげてゆく

 

いつからこんなことをしているのか

 

もう思い出すこともできない

 

 

ここは賽の河原かしら

 

 

闇を別けた群青色の光が

 

にやりと笑って失せた

 

 

TOP