ここへくるまで

 

 

 

のりものだって いろいろある

だけど あたしに ぜにがな

あっても はらう ぜにはな

ぜんまいじかけの このあしで

90どに こしおりまげりゃ

とっと とっとこ とっとこ とこと

どっと どっとこ どっとこ どこへ

おうだんほどうも ものともせずに

あかでもとまれぬ ぜんまいじかけ

たいしょうじだい ぜんまいざいく

だせいのねじで どこまでも

くるまよ みるな しんごうなんて

みるのは ばあちゃんだけにしろ

とっと とっとこ まごのて ひいて

どっと どっとこ どっとこ どこへ

あるいても はしっても 

おなじそくで とっとことこと

はしっても あるいても

おなじそくで どっとどこへ

さがしつかれて ようやくついた

くたびれはてて はてはてはてな

わたしゃ なにしに ここまできたの

ここへくるまで おもいでどうちゅう

いろんなことが あったもの

とっと とっとこ とっとこ ここへ

どっと どっとこ どっとこ ここへ

ここへ
くるまで きっと おくる

ぼくが ぼくが きっと おくる

ばあちゃん
 それまで ながいきしてね

 

 

 

守山幹雄の詩世界MENU2