思い出したらそうだった

 

 

最初に見たのは横顔で

長いまつげが笑ってた

初めて聞いたあの声は

スカート踏まれたときの悲鳴

一年経ってようやくなった

同じクラスに 隣の席だ

だけど 見るのは横顔ばかり

つんと とがった高い鼻

やっと声かけ 覗いた瞳

真空地帯に吸い込まれ

何も言えずに シェルターへ

追っかけ彼女の 届いた声は

天使の声で "意気地なし"

思い出したらそうだった

それが因果な起爆剤

今も発破をかける妻

 

 

 

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