何処までも 続く 一本道

僕は 振り返ることを 許されない

花もなく 木もなく 芽生えもなく

黄色く霞む なだらかな 勾配の 突き当たりが

陽炎に ゆれて

微かに 折れ曲がっているかに見える

道には 顔の見えない 夥しい足跡以外には 何も無く

両側には 苔むした小岩が 犇いている

僕は ただ 歩き続ける

月もなく 星もなく 夢もない

夜が 訪れたとしても

僕は ただ 歩き続けるだろう

淡々として在る 道そのもの

それが 僕自身なのだから

 

 

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