いつも わたしを 突きはなしてばかり
冷たい あなた
夢のなかの あなたって
まるで 別人
夢は願望だなんて 嘘吐きの言葉だわ
今 あなたは
わたしを 抱きしめてくれる 腕
わたしを 暖めてくれる 胸
わたしだけの あなた
わたしだけの この 今
わたしは 今を
優しいあなただけを 信じてるわ
この朦朧とした 甘ったるい意識が
めざまし時計の音を聞いたときに
いつも
寒色の背広の後姿に向かって 呟くの
・・・いってらっしゃい あなた