星は何でも知っている

 

 

 

魔法使いの手の形してやがんの あの三日月

星達を まさぐり寄せて

凍らせようとしてんだぜ きっと

なんだ 風邪をひいちまったらしい だらしねえなあ

それにしても

くしゃみで 星屑を吹き飛ばすこたあない

鼻水落として 雪道に穴をあけていいって法はない

赤い星が一つ流れたぞ

おっと あぶないじゃねえかよう 酔っ払い

いくら星だからって 俺の前に落ちるんだったら

ちゃんと 挨拶してからにしろよ

んん? 何 歌ってんだ?


♪♪ 茅場の蔭から

カブトが 逃げた

黒くも 覆って

空 泣いた

こうもり傘では

穴があく

どうしてささん

じゃのめ傘

長靴はいても

足元こわい

雪駄を履いて

ふんばれえ ♪♪ 


何のこったい まあ いいや

♪   星は何でも知っている〜〜 ♪  か

俺も古いねえ

 

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