蒸し暑い夜

 

 

 

歳とった月が

瘠せた光を

今にも途切れそうな路地に

どこまでも曳いてゆく


幽かなため息の影を

紫色にひきずる

足音の独り言


縺れて

掠れて


ずるずる

ずるずる

 

 

 

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