一輪の女

 

 

 

おそるおそる 触れるはずだった

切刻まれた
 痛み

指は すべすべした 誘惑の艶に 慄いている

・・・若気のいたりだが

赤い涙を湛えたまま 永遠に咲いていなければならない 一輪の薔薇

俺の 精液でさえも 消し去ることができないとでもいうのか

燃え盛る この一輪の刺青

 

 

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