力尽きても 地面はざらめ 囓る音ほど 苦くはないが

                                  小笹二十志 作



きのうの夢の 木に登り

あしたの街を 見下ろせば

紅い朝日の 眩しさを

枯れた群雲 遮って

霧につまずき 月蹴飛ばせば

みんな沈むよ 奈落の里に

きょうがやっとの 日の果てに



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