五十肩

                                  小笹二十志 作



五十 がた がた がたが きて

肩書き がたがた 音たてて

崩れていくのか かたもなく

仕方ないよと 肩たたかれて

腕は上がらず 首は回らず


五十 がた がた がたがた 言うな

体 たかだか 心の容器

贅沢品だぜ がたきた体

鍛えて 磨いて がたきた体

たったの 一生で 使い捨て



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