ごとごと 震えているビルの 谷間に イルミネーションが しょぼしょぼと 微かな 灯りを 保っている 心配そうに 降りてきた 星屑が 凍ったアスファルトに 足をとられて あがいている サンタの引きずっていた 擦り切れた袋から 盗品が ポロリと 落ちると 妖怪の遠吠えが 静謐に 穴をあけて 酔っ払いの 調子っぱずれの ジングルベルが 形の無い影をつくって 踊り始めた
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