二輪の百合

 

 

 

白と薄紅の 二輪の百合が いたわり合うように

ペチカの光に 淡く 揺れている

お互いの悲しみをさえ 愛で合っている

二つの 柔らかい膚の上で 

指先が メロデイーになって 波打っていく

オレンジ色の炎が 大きく 揺らめいて

二人は 見つめ合う

すると

ギターの音が 二人の憂いを 悦びに 変えてくれる


あの子のことを 思い浮かべながら

そんなことを 想像して

一人で ベッドにもぐり込む あたしは

やっぱり へんかしら

 

 

 

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