穴
破られたものがある
穴だ
後ろから蹴飛ばされたらしい
おれはつんのめって頭っか ら・・・
延々と続く滑り台のようだ
目が慣れると中は意外と明るい カラフルだ
外世界の喧騒たる鮮やかさとは 明らかに異う
外から覗くとなにやら秘密めい て見えたが中は意外と穏やかだ
落ち着いた色彩が ゆっくりと 流れていく
と
何かにぶつかって 自分が止 まったのがはっきりと解った
目の前に ぽっかり
何か暗いものが見える
守山幹雄の詩世界MENU4