夜雨

 

 

 

紫の闇に蹲って

ただ

夜雨の嘆きだけを聞いていた

あいつ

思い出すと 虫唾が走る

闇の帳のおかげで

俺は鏡を見ないで済んでいるが

それにしても

あいつには

慰めてくれた 俺がいたなあ

 

 

 

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