白いマキシムを纏った夜が 凍らせた星をほおばって すまし顔で通り過ぎていった 若い朝日が 光をはね返されて 戸惑っている 昨夜集会に出ていたことを知らない飼主を 横目で見ながら 猫が大袈裟に炬燵の上で震えて見せているが 登校する子供達の声がすぐに溶かしてしまうことは みんな承知なのだ
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