白い炎のなかで

 

 

 

このモルタル造りの古びた館以外に

俺の棲家がどこにあるというのだ

柔らかい聖女のような光の前に

剥きだされた哀れな姿態

この白い煉獄の炎に

救われる術を知らないでいる魂

ただドラキュラーのように

朝の光におびえている

許しを請う資格はない

燃えていながら燃え尽きることのない

恐怖だけに満ち満ちたこの永遠

許せない

そんな悪夢を断じて許すわけにはいかない

目覚めなければ

目覚めて立ちあがらなければ

 

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