疲労の列

 

 

すすきのようなヒトの群れが歩いてゆく

うす暗い土間を長蛇の列が続いている

両側に筵が敷いてある

その上には

ピーナツの殻を組合わせて造ったようなヒトが

無数に横たわっている

筵の空いている場所を見つけて

伯母が言った

・・ああ やっと あったわ

幸せそうに ピーナッツの殻のような体を横たえて目を閉じた

・・・僕も何処か捜さなければ 早く・・

 

 

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