カラカラと乾いた草の実の音がする
風の香りがせせらぎを置いていった
光る
眩しくは無いが
癪に障るというほどのことでもないが
居場所がないのだ
鎮めていたい
そんな場所を求めているのに
どこにも無い
耳を押えて叫び声を上げたいのはやまやまだが
そんなポーズをしてみたところではじまらない
やはり平然と
歩いて行くしかないのか
いつものように 平然として
歩いて行くしか
はてしなく どこまでも
あてもなく いつまでも
ただ
平然と 歩いて行くしか