座標

 

 

 

バースデーケイキは

わななく月の頭蓋骨

蝋燭が また一本 グサリ

書かれた文字を伝って

赤い雫が 生地を染める

深遠な音楽が めらめらと揺らめき

昇華する場所を求めて 煙のように煩悶する

この時間と空間を閉じ込めた一点

この狭隘な心のしじまに

 

 

 

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