ミゲル・デ・ウナムーノ(1864−1936)
笑いは非日常性への橋渡しの役目を表し、おどろきも伴う。
日常生活という至高の現実の相対化であり、経験的世界を越えさせてゆく。
詩の精神世界は純然たる邪教と言うか、寧ろ純然たる異端の世界である。
本物の詩人は皆異端者である。そして異端者とは、事前の訓え(プレセプト)ではなく
事後の訓え(ポストセプト)で、前提ではなく結果で、勅令と教義ではなく創造と詩歌で、よしとする者である。
何故なら、詩歌は事後の訓え(ポストセプト)の問題であり、教義は事前の訓え(プレセプト)の問題だから。