マルティン・ハイデガー(18891976

 

 

詩において・・・人は己の人間的現実の奥底に沈潜する。

人はそこで心の平安に赴く。

しかしこれは断じて無為とか思考の欠落といった偽りの平安ではない。

すべての活力とすべての関係が躍動する無限の平安である。

詩は、我々が己の居処と心得て安心しているあの騒が触知可能な現実に対し、

夢と非現実の出現を呼び起こす。

ところが事は正反対で、現実的なのは、詩人が言うこと、

詩人が在ると認めることなのである。

 

 

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